« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年7月

入りやすいお店・入りにくいお店。

みなさんは、お客さまです。
見知らぬ街でも、いつもの商店街でもかまいませんが、
気になるお店があったとします。

ちょっと入ってみたいと思うのですが、
どうも入りづらい。
それは、何が原因でしょうか。

あまり意識したことはないかもしれませんが、
考えてみましょう。
すると、入りやすいお店の条件、
入りにくいお店の原因がわかってきます。

まず、お店の雰囲気があります。

●入口が閉ざされ、中の様子がわかりにくい。
●ショーウインドウはあるけど、中がまったく見えない。
●中はよく見えているけれど、商品が少ない。
●人がまったく入っていない。

次に、店員の存在です。

●入口に店員が立っている。
●すぐに近づいて来て、話しかける。
●離れていても、こちらをじっと見ている。
●店員がやたらとたくさんいる。

要素としては、もっと細かなこともありますが、
大まかにはこんなものでしょう。

お客さまは、気負い無く入れて、店員にも干渉されず、
豊富な商品を、じっくり見たいのです。
そして、出やすいことも大きな要素です。

売れないお店や店員は、このことを忘れています。

入った獲物は逃さない、とでもいうような、
締め切った入口が1つのお店。

売りたい一心で、お客さまに近づき、
話しかけてしまう店員。

めいっぱい商品の良さをアピールする店員。

すると、お客さまはそそくさと出て行ってしまいます。

●入口を締め切ったお店より、オープンなお店。
●入口が狭いお店より、広いお店。
●入口が一箇所よりも、何箇所かあるお店。
●商品の量が多いお店。
●店員の存在があまり感じられないお店。
●店員がすぐに近づいて来ないお店。
●店員が話しかけて来ないお店。
●しかし、助けが必要な時は
すぐに店員が来てくれるお店。

これらの条件を満たしているお店が、
お客さまにとって「入りやすいお店」なのです。

いくら良い商品、豊富な商品があっても、
店員がつきまとうお店には、お客さまは来ません。

また逆に、どんなに腕の良い店員がいても、
お客さまに足を踏み入れていただけないお店では、
どうにもなりません。

店内をじっくり回遊して、商品を見ていただけるような
『環境』にしなければいけません。

初めてのお客さまは、お店の構造に慣れていないため、
入口付近を少し見ただけで帰ってしまうことがあります。

でも、お客さまは、
無意識にお店の中の様子を探っているのです。

気に入った商品があるかどうか。
入りやすいかどうか。出やすいか。店員はどうか。

これらを確かめて、
次に来るかどうかを決めてしまうのです。

第一印象は重要です。
商品・サービスの前に、
「入りやすいお店」づくりを
じっくりと考えてみましょう。

“ふらっと立ち寄る”お客さまは大切です。
固定客になっていただける可能性が高いのです。

業種によって多少の違いはあるものの、
基本的な部分は同じです。

『入りやすくて、居心地が良く、出やすい』
これです。


▼ブログランキングに参加しています。
 1クリックをお願いします。

にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立へ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

立地条件を見直す。

“うちのお店は、立地が悪いからなぁ”
“もともと人通りが少ないから”
“駅前だったら、何とかなるんだけどなぁ”
“若い人が通らないよ”

あなたは、このような言葉を
口にしたことはありませんか?

それは、単なる言い訳です。
人を呼ぶ手立てはいくらでもありますし、
創意と工夫で繁盛させることは可能です。

他に無い特長を持たせ、
隠れ家的な演出をすることです。

……などと、経営コンサルタントなら言うのでしょうが、
私はちょっと違います。

確かに正しい助言ですし、
やり方次第では成功するでしょう。
でも、そうたやすくはありません。

優秀なコンサルタントなら、
有効なアイデアを出してくれるかもしれませんが、
それなりに高いお金がかかります。

小さな個人商店が、高額な投資はできません。
だからと言って、
自分でアイデアを出すには限界があります。

そこで、私から提案です。

『あなたのお店の立地条件を見直してください』。

周辺の人口・年齢層・所得額。
お店前の人通り・年齢層・時間帯。
周辺商店の業種・業態・競合。

これらを見直すことで、いままで見えなかった「戦略」を
見い出すことができるようになります。

たとえば、いままで昼間のお客さまを相手にしていた
駅前のお店があるとします。
でも、電車通勤のサラリーマンが多い
午後8〜9時頃の方が、
お客さまをつかみやすいかもしれません。

だとすると、お店の営業時間を変更した方が
良いということになります。

また、品揃えも
そのターゲットに合わせる必要もあります。

そうすることによって、
かなりの売り上げアップが図れるかもしれません。

さらに、サラリーマンが多いことがわかれば、
早朝の出勤時間帯に
ニーズ・ウォンツがあるかもしれません。

すると、営業時間は、電車の始発から終電までを
検討する必要があります。

加えて、通勤時間は慌ただしく、
時計を気にしつつお店を利用しますので、
スピーディな対応や商品・値段が
すぐにわかるディスプレイも必要です。

また、外からでも混み具合が
わかるようなお店でなければいけません。

このように、これまで相手にしていなかった、
しかし、目の前にいたお客さまをつかむことを考えれば、
わざわざ遠くからのお客さまを
誘い込む必要はなくなります。
難しいことではありません。

立地条件に文句をつけず、見直してみてください。
過疎の山奥でもない限り、人はいます。
狙いは、そこです。

ターゲット・営業方針を変えてみると、
繁盛の可能性は高くなります。

駅前商店街・住宅街・オフィス街・
学生街・郊外の幹線沿いなど、
それぞれに、お客さまの特長・行動が違いますので、
よ〜く観察してください。

ここで、見直しのヒントを少し。

駅前商店街:時間帯・すばやい対応・
      代わりに何かをしてくれる・待ち合わせ

住宅街:口コミ・ゆったりとした昼さがり・
    駐車場・ケータリング

オフィス街:昼休み・テイクアウト・ケータリング・
      アフターファイブ

学生街:安い・便利・流行・たまり場・仲間

郊外:看板・外観・駐車場・ドライブスルー・
   お持ち帰り・家族

あえて、詳しくは書きません。
ご自身で考えてみてください。

お店を見直し、あなた自身を見直し、
新たなスタートとしてください。


▼ブログランキングに参加しています。
 1クリックをお願いします。

にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

店舗は商品であり、最大の広告媒体。

店舗づくりの出発点は、
「店舗そのものが商品である」という発想からです。
それは、どういうことでしょうか。

お店は、モノを売るための単なる器ではありません。

コンセプトを表現する場であるとともに、
買い物・飲食を楽しんでいただく場でもあり、
生活提案などの情報発信基地であり、
また、お客さまから情報をいただく場でもあります。

お店の機能・イメージは、
売り上げを左右する大きな商品だと考えるべきです。

さらに、お店自体が最大の広告媒体であることも
忘れるわけにはいきません。

入りやすいお店かどうか。
商品は選びやすいか。
居心地は良いか。

これらさまざまな要件が満たされて初めて、
“ここに入ろう”“ここで買おう”
と思っていただけるのです。

商品の良さだけではありません。
今、世の中の商品は、どこのメーカーのものも
同じような品質を持っていますので、
買いやすさやイメージが優先するのです。

では、この「店舗」という大きな商品を
魅力的なものにするためには、どうすればいいのか。

それは、『ストア・コンセプト』という個性を
お店全体で表現することです。

売る商品の機能・性能、そしてその商品が持つ
イメージを大切にした空間づくりから始めるのです。

これが、お店の個性を表現するということです。
そこには、オーナーの商品に対する考え方、
お店に対する愛情も付加されるべきです。

これら基本的な考え方をもとに
店舗のデザインを進めるのですが、
あとはプロにおまかせ、ではいけません。

最終的なデザインを決定するまでにも、
ラフスケッチの段階で、
仕入れ担当、販売担当などの関係者を交えながら、
細かなところまでチェックしていくことが必要です。

ここで、すべての問題点が『ストア・コンセプト』に
基づいて判断されなければなりません。

そうしなければ、せっかくの個性を
完璧に表現することができなくなります。

また、お店は「お客さまとのコミュニケーションの場」
であるということも大切に考えなければいけません。

お店にとっては、個性をアピールし、
ファンになっていただくための場なのですが、
お客さまにとっては、心をなごませ、ある時は遊びの場、
ある時は友人(お店)との語らいの場となるのです。

単なる売り場ではなく、お客さまのより良いお買い物、
楽しい飲食を“ともに”する場所となるべきです。

店舗は、恋愛関係にあるお客さまとお店が、
ひととき逢瀬を楽しむ秘密の場所なのです。


▼ブログランキングに参加しています。
 1クリックをお願いします。

にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「○○のお店」イメージを植えつける。

見込み客の心の中に、
あなたのお店がどんなお店かを端的にわかってもらえる、
言葉やイメージを植えつけるのです。

これが、マーケティングにおいて、
もっとも効果的な方法だと言われています。

たとえば、企業の例では、
コカコーラは、『コーク』と呼ぶことで、
シェアを広げました。

日本では、コマーシャルの
『スカッとさわやか』という言葉で、
市場を拡大しました。

ヤマト運輸は、『宅急便』。
モノを送る時には、宅配便と言わずに、
宅急便と言ってしまいますよね。

では、ご近所のお店をイメージしてみてください。

愛想の良いお店、いつもおまけをしてくれるお店、
品揃えの良いお店、新商品がすぐに入るお店、
激安のお店、親切なお店、礼儀正しいお店……。

ご近所のお店をイメージした時は、
扱っている商品そのものではなく、
「商売のやり方・姿勢」などが
特長になっているとは思いませんか。
ここが、ポイントなのです。

モノが溢れている現在では、どこのお店に行っても、
置いてある商品にあまり差はありません。

売り方・見せ方に違いがあり、
それによって、繁盛するかどうかも決まっています。

お店づくりはコンセプトです。
それは、お客さまに来ていただくための導入部であり、
ファンづくりにおいても導入部なのです。

将来にわたって、“お馴染みさん”
でいていただくためには、
買うモノがなくても来ていただけるような
“○○のお店”イメージが必要なのです。

親しみの持てる、あるいは、
いつも楽しいお店だと思えるようなイメージです。

極端なことを言えば、
“面白いおっちゃんのお店”でもいいのです。
お客さまは忘れません。
おっちゃんのお馴染みさんができるのです。

もちろん、面白いだけではいけません。
お店や商品を充実させた上でのことですが。

店名を知られなくても、
この“○○のお店”が知られれば、固定客はできます。

これは、私のひらめきなのですが、
どこで買っても同じ商品を扱うお店における秘策です。
正統派のやり方ではありませんが。

たとえば、本屋さん。
本を買ったお客さまは、
いつも抽選で何かが当たる!というのはどうでしょう。
賞品は、安いものでいいのです。

どうせ同じ価格の同じ本を買うなら、
抽選のできるお店に行きませんか。

大したモノじゃなくても、
何もないよりは“もらえる”方がうれしいのです。

『いつも抽選のできる本屋さん』です。
イベントではありませんよ。いつもです。
日常の販促策としてやるのです。

この案は、異端すぎるかもしれませんが、
お店の特長としては、大きなアピール力となります。

“同じモノ”じゃなくても、
“同じレベル”のお店との差別化にも使えます。

味も値段もまあまあのラーメン店が2つあったとします。
メニューも似たり寄ったり。
お客さまもその日の気分で決めている感じです。

そこで「抽選のできるお店」を導入したら……

やはり、抽選に行きますよね。人間の心理です。
抽選で「割引券進呈」でもいいのです。
ほんの少しの差別化です。

どう考えても、お店や商品に特長がない、
という店主にはお奨めします。

ちょっと話が具体的になりすぎましたが、
このように「○○のお店」をお客さまの心に
植えつけることができれば、もう成功したも同然です。

ほら、頭をやわらかくして、
とんでもないアイデアを考えてみましょう。


▼ブログランキングに参加しています。
 1クリックをお願いします。

にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

お店の物語を創る。

コンセプトの無いお店は、繁盛しません。
すなわち、主張の無いお店のことです。

何を売っているお店なのか。
誰に売っているお店なのか。
どのように売っているお店なのか。
お店の提案はあるのか。

つまり、“あのお店は、こんなお店だ”と、
お客さまが明確に表現できるかどうかです。

すぐにイメージが浮かばないお店は、
やがて潰れる運命にあります。

もし、あなたのお店がそうならば、
いますぐ主張のあるお店に変身させましょう。
コンセプトを創りましょう。

そうは言っても、
何をどうすればいいのかがわからないですよね。
そんな方々に私は、「物語づくり」をお奨めしています。

お店がどうありたいのか。
どんなお店で、どんなお客さまに来ていただきたいのかを
ストーリーにするのです。
本当に簡単なストーリーでいいのです。

「30歳前後の夫婦が、
友人の結婚祝いを探すために、休日二人で出かけた。
ティールームを併設したそのお店で、
いま選んだお祝いの品について、
二人であれこれ話し合う。
他愛もない会話で盛り上がり、
楽しいひとときとなった。
2時間近くも話し込んでしまった。
家でもよく話をする方なのに。
そんなひとときをまた持ちたいと、
二人は思って、お店を出た」

思いつくままに、
お店づくりのストーリー(物語)を創ってみました。

品揃えや雰囲気については、何も書いていません。
しかし、何となくイメージが湧いてくるはずです。
これが、物語を創るということです。

あくまで、自分のイメージでいいのです。
ここから、お店の内外装や雰囲気、扱う商品、
ターゲットとするお客さまが想像できます。

これが、コンセプトとなるのです。
コンセプトが決まれば、
他のものは自然に決まってくるものです。
だから、大切なのです。

でも、こんな文章を創る必要はありません。
「こんなイメージ」を箇条書きにしてもかまいません。
自分がイメージできればいいのです。

箇条書きも難しい、と思うのなら、
雑誌の切り抜きをコラージュする方法もあります。

お店の雰囲気、お客さまのイメージ、
商品はこんな感じ……。
これらを1枚の紙に貼っていきましょう。

これをいくつかのパターンで作り、
もっとも自分のイメージに
ピッタリのものを選んでください。
あとは、その物語に合わせて、
お店を創り替えていけばいいのです。

最後に、実際に私が企業にご提案した企画書の中から、
物語をひとつご紹介しておきます。

ちょっと気取って書いていますが、
実際の私とはかけ離れたストーリー
だということを申し上げておきます。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「コーヒーショップのコンセプト提案において」

1週間前にやっと連絡が取れた。彼女は、出張が多い。
ひと月に一度ないし二度会えればいい方だった。

久し振りに会うことにしたのだが、
何処で会うかはなかなか決まらなかった。
電話で20分は悩んでいた。

そして結論として、彼女の提案を採用することになった。
街なかの雑踏を避けて、港に行くことにした。

彼女は、海が好きだ。
海さえあれば、僕もいらないくらいだった。

港のコーヒーショップで待ち合わせて、
船に乗ろうという提案だった。

船は、港をゆっくりとまわる遊覧船である。
彼女の指定したコーヒーショップに行ってみると、
そこはカウンターだけで、椅子のない小さな店だった。

立ってコーヒーを飲む。そこのメニューには、
数種類のコーヒーとサンドウィッチ、
ホットドッグだけが書かれていた。

約束の時間までは、まだ少しある。
この店は昔、船の待合所だったらしい。

なんとなくそんな雰囲気を残しながら、
どこか懐かしい感じがある。
あまり手を加えず、コーヒーショップに改装している。

そんな風に店を見渡していると、
彼女が僕の肩を軽く叩いた。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
どうでしょう。イメージできますよね。
文章としては中味がありませんが、
そこにお客さまのなにげない風景がイメージできれば、
お店づくりができます。
さあ、物語づくりにチャレンジしてみましょう。


▼ブログランキングに参加しています。
 1クリックをお願いします。

にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »