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子どもはとっても営業マン。

ある大きなスーパーでの話です。
日曜日だったと思います。
私たち家族3人で買い物中、
小学生(当時)の息子が試食販売に向かって行きました。

“食べさせていないみたいだから、
あまり行ってはいけない”と
普段から言ってはいるものの、
子どもにとって試食は魅力的です。仕方がありません。

あまり厳しく言うつもりもなく、そのままにしていました。
ただ、片っ端からムシャムシャ食べるような
下品なことはするな、とはキツく言っています。

私たち夫婦が別のところを見ていたら、
息子が戻って来ました。何か様子が変です。
つらそうな顔をしているのです。

どうしたのかと聞くと、「いいや、別に!」と言います。
そんなはずはありません。息子はすぐに顔に出ます。
何かあったのはすぐにわかります。

ハッキリ言うように諭すと、
試食のおばちゃんに「あんまり、食べんといて!」
と言われたそうです。

息子がたくさん食べたのかと思い、聞いてみると、
2種類のギョウザがあったので、
1つずつ食べたと言います。
こんなことをウソつく子ではありません。

私は“カチンッ!”ときました。
普通の親なら、
「もう食べるな」とでも言うのでしょうが、
私はこんなことを黙っているような性格ではありません。

スーパーで働いたこともあり、
販促の仕事もしているので、
お店のサービスには敏感です。

すぐにこのおばはん(デモンストレーターと言います)
のところへ行き、穏やかに問いかけました。

「いま、子どもに○○○と言ったんですか?」。
こう聞くと、このおばはんは
とんでもないことを口にしました。

「私一人でやってて大変やから、そう言うたんです」。
ここで私は“カチンッ”と、きました。

このおばはんは、
プロのデモンストレーターではありません。
お客さまに試食していただくために作っているはずです。
しかも、2種類あるから1つずつ食べただけです。

相手が子どもだから、お客さまとして見ていないのです。
しかも、近くに親がいないので、
そんなことを言ったのです。謝ろうともしません。

私は止まりません。
「試食させるのが仕事やろ!責任者呼ぶか!」
と怒鳴りました。
まわりにたくさんの人がいましたが。

そこで初めて、おばはんは「すいません」と謝りました。
しかし、ふてくされた上、
私の方を向いてではありません。

この態度にさらに腹が立ち、
「なんや、その態度は!」とダメ押し。
やっと、ちゃんと謝りました。

責任者を呼ぶことまではしませんでした。
私に言われたことで、少しは反省することでしょう(?)。

子どもだから買わない⇒お客さまじゃない⇒
サービスしても仕方ない⇒邪魔をしてほしくない⇒
邪険に扱う。

これは、絶対にしてはいけません。
子どもは営業マンとなって、
お店を宣伝してくれる存在だからです。

それは、どういうことか。もう一つの例で説明しましょう。

同じスーパーの別の支店のことです。
今度は「キムチ」の試食販売です。

前回のことは子どもにもしっかりと説明し、
「おまえは悪くない」と言うと同時に、
「でも、あまり食べるな」とも言っておきました。

これは余談ですが、わが家では、
大人の世界、仕事の世界のことでも、
子どもに説明するようにしています。

「おまえにはわからないから気にしなくて良い」では、
せっかくの社会経験が“もったいない”と思うからです。
話を戻します。

「キムチ」のおばちゃんは、
“この人はプロ中のプロだなぁ”とすぐにわかりました。

まず子どもに試食させようとしました。
「ほら、食べてみて!」。
続いて近づいた嫁はんに「おかあさんもどうぞ!」。
私は、少し離れて見ていました。

おばちゃんが息子に「どう、美味しい?」と聞くと、
息子は「うん、美味しい!」と嬉しそうに言いました。
息子は、嫁はんに「これ美味しいから、買って!」。
つづいて、私にも「美味しいから、食べてみたら?」。

私たち夫婦も、息子がこれほど嬉しそうに言うのなら、
“買ってやろうか”となりました。

このおばちゃんは、商品を包みながら、
「ぼくが美味しいって言うてくれたから、
これ内緒やけど、おまけな」と言って、
別の商品も一緒に入れてくれました。

私は“ウマいなぁ、プロだ!”と感心しました。
こんなことをされたら、次回来た時も買ってしまいます。

おまけはみんなにしていることかもしれませんが、
「私たちだけ」と思わせてしまいます。プロ中のプロです。

どうです? 子どもが営業マンだ、ということが
わかっていただけたでしょうか。

それを知っているデモンストレーターは、
どんどん商品を販売します。
知らないおばはんは、どんどんお客さまを失います。

デモンストレーターは、メーカーや販売会社から
派遣されて来る場合が多いのですが、
しっかりと教育していないと、
お客さまは逃げてしまいます。

スーパーとしても、
派遣だからといい加減に考えていては、
お店の信用問題にもなります。

お客さまは、そのスーパーの店員だと思っています。
裏の事情など知りませんから。

この話は、試食販売だけの問題ではありません。
営業の場すべてにおいても、同じことです。

以前、自動車販売店に家族で行った時のことです。
話をしている間、まだ小さかった息子に対して、
おもちゃを貸してくれたり、ジュースを出してくれたり、
ちょっと話をしたりと、大切に扱ってくれました。

子どもを大切にされて、親として悪い気はしません。
ここで決めよう、と思いました。

また、車の決定権は、家族で来ている場合、
ご主人にはありません。ほぼ確実に、奥さんです。
ここで子どもを大切にされると、
母親としては嬉しくなり、「いいお店だわ」となります。

他の業種でも同じことです。
子どもを大切にすると、子どもは親に言います。
嬉しそうに話します。

「また、あのお店に行こう!」「あそこで買ったら?」
となります。
これを覚えておいてください。

『子どもは、とってもとっても優秀な営業マンです』。


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