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接客を忘れたお店。

百貨店に行くと、こちらが緊張して、
気恥ずかしくなるような「おもてなし」を受けます。
まるで自分が偉くなったような気分にひたれます。

というのは、いつの頃の話でしょうか。
いまでは、その接客のレベルは地に落ちた、
という感じです。

あいさつひとつ満足にできません。

業績が悪いためか、店員の数も少なく、
いて欲しい時に、まわりにはいません。

お客さまが商品を見ている前を平気で横切ります。

お客さまが見ていても、
その棚に商品を補充しようとします。
自分の仕事優先で、
お客さまのことなど、お構いなしなのです。

通路に商品を置いたままのところもあります。

これは、先日行った百貨店でのことです。
これが、本当に百貨店なのでしょうか。

いま、どこへ行っても同じような接客ですが。
スーパー、家電量販店、ホームセンター……。
“売り方”ばかりに眼がいって、
最低限のことができていません。

“お客さま”という存在が、
いったいどういうものなのかを
まったく考えていないのです。

わざわざ来てくださり、商品を買ってくださり、
自分たちの暮らしを支えるお金を
置いていってくださる存在。

「ありがたい」という気持ちのカケラもありません。
単に、“買いに来る人”なのです。

なぜ、現代の店員が、
このようになってしまったのでしょうか。

「いまどきの人だから、言ってもわからないよ」
「口をすっぱくして言っているんだけどね」
と言われる店主もおられることでしょう。

そう思っているあなたこそ、
“心の底から”お客さまの存在を
理解していないのです。

口では、“お客さまへの感謝”などと言っていますが、
売ることばかりに気を取られていませんか。

心からの接客を自ら実践していますか。
従業員に対して、心から熱く語っていますか。
本当は、できていないのではありませんか。

店主ができていないのに、
従業員にできるわけがありません。

お客さまに対して、
もっとも接客に注意しなければいけない
小さな個人商店ほど、これができていません。

スーパーなどの大きなお店は、安いというだけで、
なんとかやっていくことはできます。
しかし、安売りのできない個人商店では、
致命傷となります。

商売に限らず、いま日本全体が
マナーもルールもない世界になろうとしています。
みんながわかっていないわけではありません。
わかっていて、手を抜き、知らんぷりをしています。

自分が気持ちいい接客をされれば、笑顔になるのです。
でも、人にはしないのです。

商売人が、お手本になれるのではないかと思います。
お金儲けを超えた、心のつながりを示してあげれば……。

接客とは、「お客さまに面接すること」です。
面とむかって接する。
つまり、顔を見て、微笑むことです。

顔も見ないで、やたらと大きな声であいさつするなど、
ただの騒音です。

まず、店主であるあなた自身から、
接客を考え直してみてください。


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