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ジャンプは、必ず落ちてくる。

ホップ・ステップ・ジャンプ。

目標がある場合に、それを実現するために、
たとえとして用いられる言葉ですよね。

小さな一歩。さらに力を込めた一歩。
そして、大きなジャンプ。

段階を追って、確実に進めという意味ですが、
これを間違えている方がいます。

ホップ・ステップが無いのです。
いきなりジャンプしようとします。

基礎体力も無く、トレーニングもせず、
「こうすれば、跳べる」というテクニックだけを信じ、
無謀なことをして、失敗します。

お店にお客さまが来て欲しいのはわかります。
しかし、お迎えする体制も、心構えもできていないのに、
呼び込むだけでは、悲惨な結果しかありません。

飲食店の新規オープンでたとえてみます。

さぁ、立派なお店ができた。従業員も雇った。
あとは、お客さまに来ていただくだけ。

できるだけ多くの方に来ていただきたいので、
チラシや広告で、めいっぱい宣伝した。

その甲斐あって、
たくさんのお客さまが来てくれたとします。

これは、成功だと思いますか。

私は、新規オープン時の宣伝は、お奨めしません。
特に、飲食店は。

いくつかの店舗をオープンさせた経験のある
店主ならいいのですが、
まったく初めての方では、必ず失敗します。

それは、店主・従業員が慣れていないからです。

お客さまのお迎えの仕方、接客、
注文の取り方、料理の出し方など、
すべてのオペレーションが、ぎこちないのです。

小さな失敗をたくさんします。
時には、取り返しのつかない失敗も。

お客さまにとっては、
新規オープンだということなど関係ありませんので、
不満が募ります。待たされればイライラもします。

これが、お店の評価になるのです。
「このお店はダメだ」と。

お客さまにとっては、1回の失敗が、
このお店のすべてなのです。
二度と利用しなくなります。

これが、新規オープンを宣伝する怖さなのです。

初めからたくさんのお客さまが来てくれたと、
喜んではいられません。
しばらくすると、
お客さまの姿がお店から消えることになります。

では、どうすればいいのでしょう。

新規オープンは、静かにお店を開けることです。
少ないお客さまを丁寧におもてなしすることで、
お客さまにも喜んでいただけ、
お店としても「慣れ」の経験を積むことができます。

ある程度慣れた頃に、宣伝すればいいのです。
いきなり失敗して、評判を悪くするより、
「少ない売り上げ」というリスクを取って、
右肩上がりに儲かっていく方が、得策なのです。

長年営んでいるお店でも同じことです。
集客のためには、仕掛けを作って宣伝しなければ、
ということばかり考えてしまいます。

もし、それでお客さまがたくさん来たとして、
お店の対応は大丈夫ですか。

充分に満足していただけるお店になっていますか。
また来たいと思っていただけますか。

やはり、基礎・土台は大切ですよ。
テクニックは、その次です。

最後に、「ホップ・ステップ・ジャンプ」に、話を戻します。

私は「ジャンプ」という言葉が、
あまり好きではありません。

ジャンプをすれば、多少遠くは見えるかもしれませんが、
必ず、すぐに地面に落ちます。

地面が軟らかければ、
落ちた時に、めり込んでしまいます。
つまり、マイナスになってしまうのです。
ジャンプが高ければ高いほど、
マイナスは大きくなります。

階段を築いていくべきです。
足元に、一段一段、確実に、
石の階段を積み上げていくのです。
多少のことでは崩れない石段を。


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