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トイレ掃除は、お客さまを想う心。

私は、ゴールデンウィークや夏になると、
知り合いが責任者を務める宿泊施設を手伝いに行きます。
経営に関する手伝いではなく、
ベッドメイクとトイレ掃除です。

なぜ、コンサルタントがそんなことを?
と、驚かれるかもしれませんが、
人手が足りないので手伝っています。

繁忙期だけのイレギュラーな仕事で、
なかなかアルバイトも来てくれない、
ということを聞き、自分から申し出たのです。

正直なところ、最初は躊躇しました。
ベッドメイクはよくても、トイレ掃除もありますから。
しかし、これは良い経験になると判断したのです。

1日2時間ほどの仕事なので、
本業にそれほど影響はないだろうと考えました。
それに、2時間本を読むより、
実体験の方が勉強になりますから。

ベッドメイクや掃除は、
宿泊施設にとって、非常に重要な仕事です。
汚れていては、お客さまが気持ちよく過ごせません。
特にトイレは、大切です。

私は、床をブラシで擦り、壁を雑巾で拭き、
便器も雑巾を使うものの、手で拭きます。
時には、便が付いていたり、毛が落ちていたり、
酔ったお客さまのゲロだってあります。

便器の中をブラシで擦ったりしていると、
汚れた水が顔にかかることだってあります。
でも私は、「どうして俺がこんなことを……」
とは、思いません。
仕事のための勉強です。

トイレのあるお店の従業員はやっていることです。
これを知らずして、コンサルティングはできない、
とまで思っています。
少しオーバーかもしれませんが。

単に、キレイにするだけではありません。
お客さまにトイレを気持ちよく使っていただくためには、
どこまでやらなければいけないかを
考えなければなりません。
そんなことを考えていると、
細かな汚れが非常に気になってきます。

知り合いが困っているから、手伝っているだけだ、
という意識でやっていると、手を抜いてしまいます。
「自分がお客さまだったら」ということをつねに考えて、
やるように心がけています。

お店には、手を抜きながら、
イヤイヤやっている従業員がいます。
店主だって、そうです。これは、もったいないことです。

「お客さまを想う心」を育てるチャンスなのです。
従業員教育・精神修養の場になります。
成功した経営者の多くは、
トイレ掃除を自らやっています。

一所懸命にやっていると、
頭に浮かぶのは、お客さまのことだけになります。
「気持ちよく使っていただくために……」
これしかありません。

私は、お手伝いするようになって、
自身が成長したと感じています。

「どうして、他人の使ったトイレを
 掃除しなくちゃいけないんだ」
という浅い考えから、
「これも仕事。お客さまを気持ちよくする仕事なんだ」
という、『商売の本質』を知った喜びへと変わりました。

あなたもトレイ掃除をしてください。
従業員といっしょにしてください。


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