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たったひとつの売り。

「お奨めは何ですか?」

「うちは、どれもお奨めです」

あなたもよくご存じのやりとりですよね。
こんなお店はダメだ、という例えで、よくでてきます。

“お奨めはこれだ!”というものが無いお店は、
流行らないのです。
これは、疑いようのないことです。

しかし、お奨めが無いのに、
行列ができているお店があります。

それは、商品がひとつしか無いお店です。

主張はひとつ。“これだけ!”

埼玉県に、「わらじかつ丼」で有名なお店があります。
ラード100%で揚げたかつをタレに浸け、
ついたタレをごはんに垂らしながら、
上にかつをのせます。
玉子は使っていません。
メニューは3つ。

かつ丼(2枚) 800円
大もり    900円
子ども用   700円

かつとごはんの量に差があるだけです。
お客さまは、自分に合った量を選ぶだけ。

失礼ながら、決してキレイとは言えないお店ですが、
大繁盛しています。

“かつ丼を喰う”という明確な目的を持って、
お客さまが来てくれるので、
店主としては迷うことなく、
味を追求することに集中できます。

こうしたお店は、永年のファンを持っており、
やがて老舗と呼ばれるようになります。

主張のハッキリしたお店は、
流行るか流行らないかもハッキリしています。

地域のお客さまに受け入れられなければ、
すぐに潰れますが、一旦受け入れられると、
永く繁盛させることができます。


兵庫県には、穴子寿司だけの寿司屋さんがあります。
カウンターに座ると、
何も言わなくても、穴子寿司が出てきます。

東京には、コロッケパンだけを売り続ける
老夫婦のパン屋さんがあります。

たこ焼き、たい焼きのお店なども、
主張はひとつですよね。

元はと言えば、露天・屋台と同じことです。
何でも売っている屋台なんて、
面白くもないし、興味もわきません。

“これだ!”というハッキリしたものが無いと、
強力なアピールができないのです。


飲食店以外の話をしましょう。

美容室で考えてみると……

・どんなヘアースタイルも卒なくこなし、
 料金もほどほどのお店。

・ストレートパーマなら、どこにも負けないが、
 料金はやや高め。

どちらのお店が、流行っているでしょうか。

前者は常連さんが多く、儲けもほどほど。
しかし、世代が変わるとどうなるでしょう。
外にアピールするものが無いので、
徐々にお客さまは減っていきます。

後者は、多少流行に左右されるものの、
ストレートにしたいお客さまは、遠くからでも、
やって来てくれます。
「ストレートパーマはここ!」というアピールが、
ずっとできます。

流行っているのは、後者なのです。

主張の無い前者は、下降線を。
『たったひとつの売り』がある後者は、流行るのです。


政府が、商店街・小売店を活性化させるために、
「一店逸品運動」を推進していますが、
これなども『たったひとつの売り』と同じ考え方です。

残念ながら、その方法が間違っているために、
成功事例は少ないのですが。


かつ丼や穴子寿司のお店は、
極端な例かもしれませんが、
売りがたったひとつなら、
それだけ、その商品に注力できるということです。

あなたのお店の“売り”をじっくり考え直してください。


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