約束は守れ。しかし、たまには破れ。
常連さんは、何を求めて、お店に来られるのでしょうか?
いつもの商品、いつものサービス、いつもの会話。
何年も続く、心地良い関係で、
“安心”を買いに来られます。
こうしたおつき合いをするお客さまがたくさんできて、
やがて、老舗となっていくのです。
老舗とは、いつも変わらぬ“価値”を提供するお店。
言い換えれば、お客さまとの『約束』です。
「当店は、あなたにご満足いただける商品・サービスを
いつもご用意しています」
という約束です。
それは、「僕は、いつも君のそばにいるよ」という、
恋愛と同じです。誠実さ、優しさが基本です。
しかし、恋愛の難しいところは、
どれだけ誠実に接していても、
愛してもらえるかどうか、わからないところです。
優しいだけではダメ。魅力が必要なのです。
だからといって、
すぐに魅力を創り出すことなど、できません。
そんな時の手立てとして、
「たまには、約束を破れ」があります。
いつも変わらぬ優しさ、心遣い……安心できる商品、
まごころのサービス。
この約束を守りながらも、
時には、小さな約束破りをするのです。
約束のために用意している商品・サービスの横に、
お客さまを少しだけ惑わす、
新しい商品・サービスを展示するのです。
いつものお店なのに、違った表情を見せてみます。
この意外性に、お客さまは戸惑いながらも、
惹かれてしまうのです。
お客さまというのは、浮気性なものです。
あちらこちら話題のお店を利用したい気持ちもあるし、
馴染みのお店で安心したい気持ちも持っています。
理想は、馴染みのお店でありながら、
行く度にちょっと違う、刺激のある、
商品・サービスが置いてあることです。
これが、お客さまの心を
自店にとどめておくための駆け引きです。
言葉はよくありませんが、大切なことです。
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