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井原西鶴の「商人道」を忘れるな。

最近の若い起業家には、ベンチャー精神に溢れ、
優れた発想力で成功を収めている人がたくさんいます。

羨ましいまでの才能を持っています。

しかし、その才能が先走り過ぎて、
大失敗をする人が多いのも現実です。

堀江、村上、折口、猿橋。

彼らも、創業当初は夢に眼を輝かせて、
努力を惜しまず、一生懸命だったはずです。

それがいつの間にか、
お金に眼を輝かせるだけのクズになってしまいました。

お金が無いのは困りますが、あり過ぎると、
性格までも変わってしまい、堕落の一途です。

井原西鶴が説いた「商人道」をご存知でしょうか。

その中には、4つの教えがあります。

<始末>
凡人なら誰もがしたいことを

徹底的に我慢し、節約すること。
自己資金を稼ぐ正攻法として、まず始末が肝心。

<算用>
勘定や財政の収支尻を合わせ、採算を取ること。
「入るを計って、出るを制する」のが、商売の基本。

<才覚>
知恵や工夫を凝らし、機敏に商機を掴むこと。
資金の回転を高め、利幅を大きくすることが大切。

<信用>
正直な商法で約束を守り、
お客や取引先の信用蓄積が何よりも大事。

失敗する人は、この4つの教えを1つずつ忘れていき、
結局は商人道からまったく外れたことを

するようになるのです。

最初に忘れるのが「始末」。

儲かるようになると、

人間誰しもちょっと贅沢をしたくなります。
多少の贅沢は、

頑張ったことへのご褒美だと考えればいいのですが、
徐々にエスカレートしていきます。
これが、人間の弱いところです。

「質素倹約」という言葉をあまり聞かなくなりましたが、
その大切さを忘れてはいけません。

「質素倹約」を徹底すれば、資金にも余裕が生まれ、
安定経営に繋がり、それが心の余裕にもなるのです。

「始末」できなくなると、

「算用」つまり、収支を合わせ、
採算を取ることができなくなります。

使える範囲を超えて、使ってしまうからです。
すると、商売は傾き始め、悪い噂も立つようになります。

そして、築いてきた、
お客さまや取引先からの「信用」を失ってしまいます。

やがて、優れた「才覚」の持ち主

と言われていたことさえ、
疑われるようになり、

人間性をも否定されてしまうのです。

これですべてを無くし、
二度と陽の光を浴びることはできなくなります。

「商人道」などと言うと、何を古くさいことを、
いまの時代に合わない、

という人がいるかもしれません。

しかし、商売のやり方は変われど、
その根底に流れるものは変わらない、
ということを知らなければいけません。

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