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お客さまを想う気持ち。

「これ、ください」
とお客さまに言われたら、あなたは何をしますか?

商品を包装して、袋に入れ、代金をいただき、
「ありがとうございました」となりますよね。

変な質問だと思うかもしれませんが、
このシーンには、売り上げを伸ばす、
重要なヒントが隠れているのです。

よく考えてみてください。

ここでは、
“お金と引き換えに商品を渡した”
ただそれだけです。

お客さまの喜ぶ姿を想像して、商品を仕入れたり、
お客さまが見やすく、手に取りやすいように陳列したり、
といった『お客さまを想う気持ち』が、
そこにはありません。

商品を買っていただいたことへの
感謝の気持ちはあるかもしれませんが、
お客さまが笑顔になるようなことは、何もしていません。

つまり、その時点では、
お客さまのことを“想っていない”のです。

上質の珈琲専門店に行けば、
お客さまごとにカップを変えて、
珈琲を提供しているところがあります。

これは、お客さまを見ているのです。

お客さまの雰囲気や表情から、
“合う”カップを選んでいるのです。

実際にお客さまの好みに合うかどうかは、
別の問題として、
店主による、お客さまへの“見立て”なのです。

「このカップがお似合いかと思いますが、
 いかがでしょうか?」

ここに、
無言のコミュニケーションが生まれているのです。

注文された珈琲をみんな同じカップで提供するだけでは、
コミュニケーションは生まれません。
お客さまへの想いも存在しません。

商品と代金の等価交換では、
せっかくのお客さまとの接点を活かせません。

ほんの数秒ですが、
お客さまへの想いを伝えるチャンスなのです。

お客さまごとに、
包装を変えてみたり、メッセージを入れたり、
粗品をプレゼントしたりすることもできます。

ひと声掛けるだけでも、
お客さまを想う気持ちを込めることはできます。

コロッケを買いに来た小さな子どもに、
「熱いから、気をつけてね」と声を掛けることも、
奥さんらしき人に、
「レンジで温める時は、ラップをしないでね」
とアドバイスすることも、
お客さまへの想いなのです。

こんな小さな心遣いが、お客さまの心に伝わるのです。

「ありがとうございました」で終わらず、
そこに想いを込めてください。

 

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