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2015年11月

個性がなければ、チェーン店には勝てない。

私が時々利用する中華料理店Kは、
味が良くて、接客も優れているので、
お気に入りのお店です。

昼12時頃に行くと、
満席で入れないこともあるほどの人気店です。

ところがここ数ヶ月、お昼頃にお店の前を通って見ると、
駐車場には2,3台の車しか停まっていません。

予想していたこととはいえ、
これほどまで影響があるとは思っていませんでした。

近くに、チェーン店の「餃子の王将」ができたのです。

「餃子の王将」は人気店なので、
多少なりとも影響はあると思っていました。

しかし、Kは王将に負けるような味ではありません。
圧倒的に美味しいのです。

ただ、Kは若干価格が高めなので、金額にこだわる人は、
王将に流れてしまうだろうとは思っていました。

王将は、魅力的なお店ではあります。

まず、第一に安い。
かと言って、味はそれなりかというと、期待以上。

投資対効果と言うと大袈裟ですが、
かなり効果は高いと言えます。

また、各店舗ごとにセットメニューがあり、
これまたお得感でいっぱい。

不景気ないま、安くて美味しいお店に流れるのは、
仕方のないことです。

しかしKは、街の中華屋さんとしては、
かなりレベルの高いお店です。

味にこだわる人は王将には行かないだろう、
という予想はハズれてしまいました。

考えられることは、3つ。

・味にこだわる人が少なく、価格を優先させた。

・味にはこだわるものの、
 “安くて美味しい王将”に惹かれた。

そして3つめは、メニューを比べてみて、わかりました。

Kのメニューは、ごく普通の中華屋さんと同じで、
炒飯、唐揚げ、ラーメン、餃子……。

変わった特徴がまったくありません。
これらは、王将にもあるものです。

つまり、Kでしか食べられないメニューがないのです。

「あのお店のあの料理が食べたい」
と、お客さまが思わなければ、
飲食店としては“強み”がないことになります。

Kは美味しいお店ですが、
特徴、すなわち個性がなかったのです。

何十年も常連さんに愛され続けてきましたが、
競争相手がいなかったことで、
少し手を抜いてしまったようです。

ずっと同じものを作り続けるだけで、
お客さまを飽きさせないような
工夫が足りなかったのです。

老舗と言えど、進化し続けなければなりません。
新しい味、新しいメニューを追求すべきでした。

チェーン店を甘くみてはいけません。

何十人、何百人が知恵を出し合っているのです。
“所詮チェーン店だ”と言える時代ではありません。




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商品より大切な接客態度。

ある調査結果があります。

「もう行きたくない、と思う飲食店は?」

第10位:駅から遠い
第9位:ラストオーダーが早い
第8位:メニューが少ない
第7位:食材が良くない
第6位:店内がうるさい
第5位:割高感がある
第4位:トイレが汚い
第3位:店内が汚い
第2位:料理がまずい

そして第1位は、「店員の態度が悪い」です。

つまり、どれだけ美味しくても、
店員さんの態度が悪ければ、
二度と行くことはないということです。

「旨ければ客は来るよ」と、いまだに思っている店主は、
時代錯誤も甚だしい。

美味しいお店はいくらでもあります。
美味しいだけでは、“売り”にはならないのです。

最近は、若い人たちが、
実にユニークかつ美味しいお店を作っています。
本当によく勉強していると思います。

料理だけでなく、お店の見せ方も上手で、
接客もしっかりしています。

長年やっているというだけで、妙にプライドが高く、
何の工夫もしないで、文句ばかり言う店主もいます。

それに比べれば、
いまの若い人の方が健気に頑張っています。

若い人のお店に行くと、
どこで身につけたのだろうと思うくらい、
上手にお客さまに話し掛けています。

見るからに元ヤンキーだろうなぁと思う人が、
敬語で明るく話し掛けてくると、
微笑ましくさえあります。

頑張ってる感が伝わってくるのです。

すぐに打ち解けて、親しみが湧き、
また行こうと思ってしまうものです。

一番大切なことをわかっているのです。

商品の良さにあぐらをかいてはいけません。

お店は、売るだけの場所ではなく、
お客さまとのおつき合いの場です。

最低限のルールを守り、
“おもてなし”を心掛けてください。


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日本人には、“買う力”が残っている。

不景気により個人消費が落ち込んで、およそ20年。
回復する気配は見えません。

節約、節約で、社会は重い空気に包まれ、人びとは……。
となっていないのが、この日本の不思議なところです。

確かに、節約志向はみんなが持っていて、
無駄なものは一切買わない傾向にあります。

しかし、息が詰まりそうな節約生活の中で、
うっぷんを晴らす行動に出ています。

それは、「お金を遣う」こと。

矛盾しているようですが、
興味のあることに対しては、
節約を忘れようとしているのです。

つまり、お金が無いわけではない、ということです。

余裕はないけれど、普段節約している分で、
楽しみを買っているのです。

円高の時には、多くの人が海外に行き、
ブランド品を買い漁っていました。

ここぞとばかりに散財し、
ちょっぴり贅沢な気分を味わうのです。

やや円安になったいまも、
駆け込みで海外に行こうとする人が増えています。

国内旅行でも、高級旅館に泊まる人が増えています。

セレブではなく、ごく一般的な層の人が、
「たまには贅沢を」といって、利用しているのです。

有名なシェフの味を体験したいと、
高級レストランにも足を運んでいます。

また、美味しいものがあると聞くと、
遠くまで交通費を使って食べに行きます。

こうした動きを見ていると、
やはり、お金を持っていることは間違いありません。

すなわち、興味あることにはお金を惜しまないのです。

もし、あなたのお店のお客さまが減っているなら、
興味がないということです。

無駄なものは買わないという節約生活の中で、
あなたのお店の商品が、
「無駄なもの」になってしまったのかもしれません。

再び、お客さまに来てもらうには、
興味の持てるもの、
魅力のあるものを売らなければなりません。

生活に必要なものは量販店の方が安いので、
張り合っても勝てません。

志向性の強いものを扱って、
“あれが欲しい”と思わせなければならないのです。

流行っているお店は、個性が強いものです。

 
 
 

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来店しやすい地図を作れ!

情報誌やチラシに載っていたお店に興味を持ち、
場所を確認しようとすると、わかりにくい地図だったり、
地図を載せていない場合があります。

この時点で、お客さまを失っています。

どれだけ興味があっても、
探し出してまで行こうとする人は、ほとんどいません。

他にお店はいくらでもありますから。

特に地元に配るチラシでは、
地図を載せていないことが多々あります。
「地元だから知っているだろう」と。

行ったことがなければ、場所は知りませんし、
外から引っ越して来た人は、見当もつきません。

場所を知らないお店は、存在しないも同然です。

地図を載せている場合でも、
大雑把で不親切なことがよくあります。
「これでわかるだろう」と。

ここでも、手抜きをしています。

地図を載せるなら、誰にでもわかる幹線道路や
大きな目印を記入しなければなりません。

それがないならば、他に目印となるものを
わかりやすい文章で書いておく必要があります。

道順を説明しても良いでしょう。

たかが地図、ではありません。

集客したいのなら、来店しやすい地図を作ってください。

大切なのは、お店や商品だけではありません。

“行きにくい”というハードルをなくさなければ、
新規のお客さまは獲得できません。

地図を変えただけで、
大幅に集客率を高めたお店もあります。

集客テクニックを求める前に、
基本を押さえておかなければなりません。




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行列の作り方。

お店の前に行列ができていると、
「何のお店だろう?」「並んでみようか?」
となるのが、人の心理。

行列には、どんなにお金を掛けた広告よりも、
人を集める効果があります。

自分のお店に行列ができれば、嬉しいですよね。
理想です。

そのためには、
お店の魅力、商品の魅力を高めなければなりません。

これは言わずもがなのことで、やるしかありません。

問題なのは、お店にも商品にも魅力があり、
自信もあるのに、お客さまが集まらない場合です。

「宣伝が下手」で、済ますわけにはいきません。

あれこれ勉強してやっているのに、
集客できないのであれば、
この先もあまり期待はできないかもしれません。

そこで、広告よりも効果のある
“行列づくり”を考えてみましょう。

「集客できないのに、どうやって行列を作るんだ!」
と思われるでしょうが、行列は作れるのです。

「毎日、先着15名様。牛ステーキ丼
 通常2500円を1000円で提供!」

利益を無視した超目玉商品を作ります。

これで、毎日開店前には、
15人の行列ができてしまうのです。

通り掛かりの人は、
これを見て、お店に興味を持ちます。

次の日には、行列に加わっているかもしれません。

すなわち、安く商品を提供する代わりに、
“サクラ”になってもらうのです。

この人たちで利益を上げることはできませんが、
宣伝効果の大きさを考えると、
非常に安い宣伝費となります。

ただし、商品に自信のないお店は、
絶対にやらないでください。

先着15名様だけが、
その日のお客さまの数となってしまいますから。

 
 
 

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