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日本人には、“買う力”が残っている。

不景気により個人消費が落ち込んで、およそ20年。
回復する気配は見えません。

節約、節約で、社会は重い空気に包まれ、人びとは……。
となっていないのが、この日本の不思議なところです。

確かに、節約志向はみんなが持っていて、
無駄なものは一切買わない傾向にあります。

しかし、息が詰まりそうな節約生活の中で、
うっぷんを晴らす行動に出ています。

それは、「お金を遣う」こと。

矛盾しているようですが、
興味のあることに対しては、
節約を忘れようとしているのです。

つまり、お金が無いわけではない、ということです。

余裕はないけれど、普段節約している分で、
楽しみを買っているのです。

円高の時には、多くの人が海外に行き、
ブランド品を買い漁っていました。

ここぞとばかりに散財し、
ちょっぴり贅沢な気分を味わうのです。

やや円安になったいまも、
駆け込みで海外に行こうとする人が増えています。

国内旅行でも、高級旅館に泊まる人が増えています。

セレブではなく、ごく一般的な層の人が、
「たまには贅沢を」といって、利用しているのです。

有名なシェフの味を体験したいと、
高級レストランにも足を運んでいます。

また、美味しいものがあると聞くと、
遠くまで交通費を使って食べに行きます。

こうした動きを見ていると、
やはり、お金を持っていることは間違いありません。

すなわち、興味あることにはお金を惜しまないのです。

もし、あなたのお店のお客さまが減っているなら、
興味がないということです。

無駄なものは買わないという節約生活の中で、
あなたのお店の商品が、
「無駄なもの」になってしまったのかもしれません。

再び、お客さまに来てもらうには、
興味の持てるもの、
魅力のあるものを売らなければなりません。

生活に必要なものは量販店の方が安いので、
張り合っても勝てません。

志向性の強いものを扱って、
“あれが欲しい”と思わせなければならないのです。

流行っているお店は、個性が強いものです。

 
 
 

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